2017/12/16
城崎温泉 大溪川(おおたにがわ)の護岸のお話

はじめに
城崎温泉(兵庫県豊岡市城崎町)の中心を流れる大溪川。見どころのひとつとして有名ですね。柳と大溪川の構図は良く見かけると思います。今回は視線を少し下に移動して、護岸を見てみましょう。
唐突ですが玄武洞の話から
唐突ですが、まずは豊岡市街と城崎町の間にある玄武洞から説明します。玄武洞は約165万年前に噴火した溶岩流で、六角形の柱状節理が見事な玄武岩の岩山にある洞窟・絶壁です。
1929年、松山基範博士はここの玄武岩の持つ磁気が、現在の地磁気と反対の向きを指していることを発見しました。彼はこの地の玄武岩が出来たときの地磁気の向きが 現在と反対の向きであったと判断し、かつて地球の磁場が反転したとする説を発表しました。このことは後に広く認められるようになり、現在では260万年前から78万年前までは、地磁気の向きが現在と反対向きであったことが認められています。(少し難しい話になりました…)
玄武洞は1955年に国定公園の指定を受け、1963年に国立公園に指定されて現在に至っています。また山陰海岸ジオパークとして、世界ジオパークに認定されています。
大溪川(おおたにがわ)の話に戻ります
ここで大溪川の話に戻ります。大正14年の北但大地震で城崎温泉は大きな被害を受けました。この時の地震で玄武洞から崩れ落ちた岩や山を削り、 掘り出した岩を船で運び、護岸工事が行われました。ちょっとした豆知識ですが、旅のお供になれば幸いです。
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